アルカローシスは,代謝性アルカローシス(metabolic alkalosis)と呼吸性アルカローシス(respiratory alkalosis)に分けられる。
本項では主に代謝性アルカローシスについて記載する。
診断のチェックポイント
診断は動脈血の血液ガス分析による。
❶代謝性アルカローシス
●代謝性アルカローシスは静脈血の血液ガス(HCO3-濃度)または重炭酸濃度測定でも簡易診断は可能である。
●低クロール(Cl)血症があれば代謝性アルカローシスを疑う。
●鑑別には,脱水の有無,尿生化所見(特に尿中Na,Cl濃度)が有用であり,尿pHも参考にする。一般に脱水のとき尿pHは酸性に傾くことが多く,これを逆説的酸性尿(paradoxical aciduria)とよぶ。一方,アルカリ尿であれば嘔吐やアルカリ負荷を考える。
●代謝性アルカローシスでは低K血症を伴うことが多く,高血圧を伴う場合はミネラル