今日の診療
診断

低カリウム血症
Hypokalemia
竹内 康雄
(北里大学主任教授・腎臓内科)

緊急処置

【1】脱力や麻痺,心電図変化がみられる低カリウム(K)血症(<2.5mEq/L)で経静脈的にK投与を行う。心電図モニターを用い,10~20mEq/時の速度で,かつ溶液濃度は40mEq/L以下とする。

【2】ブドウ糖含有のK希釈液ではインスリン分泌で低K血症が遷延するので生理食塩液を使用する。

診断のチェックポイント

定義:血清K値3.5mEq/L以下であるが,自覚症状や心電図異常はK<2.5mEq/Lで出現するとされる。

【1】病歴低K血症の全身的合併症を説明してから病歴聴取を行う。

❶下剤や利尿薬の乱用,習慣性嘔吐,詳細な食事摂取状況や生活状況(同居家族からの聞き取りも重要である)。

❷下痢,嘔吐の性状や回数,排尿の状況(尿濃縮障害による夜間尿など)。

❸高血圧や低K血症の病歴,家族歴。

❹脱力やしびれ感,便秘の経過。

【2】身体所見

❶血圧値:高血圧は鉱質コルチコイド過剰性疾患を示唆する。

❷脈

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