今日の診療
診断

マグネシウム異常症
Hypermagnesemia, Hypomagnesemia
星野 健司
(埼玉県立小児医療センター・循環器科科長兼部長)

【1】人体にはおよそ20数gのマグネシウム(Mg)が存在する。Mgは主に小腸で吸収され腎臓で排泄されるが,吸収・排泄の機能不全,Mg不適切摂取・不適切投与(医原性)などでMg異常症が起こる。

【2】一方,細胞外液に存在するMgは体内Mgのわずか1%であり,血清Mg(SMg)値は栄養状態をあまり反映しないとされる。このため,低Mg血症とMg欠乏状態,高Mg血症とMg過剰状態は,一致しない場合がある。SMg値異常による症状は大きく神経・筋症状と循環器系症状に分けられる。SMg基準値はキシリジルブルー法で1.8~2.6mg/dL(0.74~1.07mmol/L:1mEq/L=0.5mM=1.2mg/dL)である。

[Ⅰ]低Mg血症

緊急処置

【1】臨床症状がある場合,硫酸マグネシウム(1mEq/mL)20mLを倍以上に希釈して症状が停止するまで3~5分間で静注する(小児:0.25~1.0mL/kg/回;

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