今日の診療
診断

高窒素血症
Azotemia
渡辺 裕輔
(埼玉医科大学国際医療センター准教授・血液浄化部・腎臓内科)

緊急処置

【1】高窒素血症が腎機能低下によって生じており,心電図変化を伴う高カリウム血症,体液過剰による肺水腫,高度の代謝性アシドーシス,尿毒症などを認める場合は緊急透析の適応となる。

【2】腎機能低下を伴わない,腎外性要因による高窒素血症では,その原因となる病態への対処を行う(上部消化管出血など)。

診断のチェックポイント

❶血中尿素窒素(BUN)高値を高窒素血症と診断する。

❷血清クレアチニン(Cr)値から高窒素血症の主因が腎機能低下であることを確認する。BUN/Cr比が腎性と腎外性の鑑別の参考になる。

❸病歴,臨床経過や腎形態などから急性腎障害(AKI)か,慢性腎臓病(CKD)か判断する。CKDの急性増悪(AKI on CKD)であることも多い。

❹尿検査(肉眼的所見,尿定性,尿沈渣)を提出する。尿沈渣では,顕微鏡的血尿,円柱,白血球の有無などを確認する。

❺腹部超音波やCTで腎萎縮や腎皮質の菲薄化

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