今日の診療
診断

攻撃的・暴力的行為
Aggressive and Violent Behavior
白波瀬 丈一郎
(東京都済生会中央病院・健康デザインセンター長)

緊急処置

【1】第1に目指すのは,安全で安心して診察を実施できる状況の実現。換言すれば,患者が医療従事者を敵ではなく味方であると認識できる関係性の構築。

【2】そのために,安全性の確保,攻撃的・暴力的行為についての評価,そして患者への介入という3つの作業を同時並行的に進める。

【3】安全性の確保:武器になるものの除去,避難経路の確保,応援要請や警察への通報の判断基準の確認。医療従事者が悪い予感や恐怖を感じたら,その感覚を信じて直ちに診察を打ち切る。

【4】攻撃的・暴力的行為についての評価:切迫した暴力の徴候に関して継続的な評価を行う。評価事項は身体的所見を参照。

【5】介入としての,医療従事者の態度

❶デエスカレーション:落ち着きを取り戻すための協働,交渉,問題解決を目指す関係性づくり。

❷ワンダウンポジション:相手より一段下がった立場からのコミュニケーション,例えば「よくわからないので,教えてください

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