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せん妄の臨床指針─せん妄の治療指針(第2版)(2015)
緊急処置
まず,原因(直接因子)の検索を丁寧に行い,直接因子の治療を優先させる。
診断のチェックポイント
【1】急性一過性に出現する意識の清明度の低下に意識変容を伴う意識障害であるが,注意の障害,睡眠覚醒リズムの障害,認知の障害,情動の障害(不安,恐怖,イライラなど),などをチェックする。これらの症状が変動することも重要である。
【2】せん妄のアセスメントでは,発症のきっかけとなり単独でせん妄を起こしうる直接因子(中枢神経疾患や臓器不全など),せん妄を発症しやすい素因である準備因子(加齢や認知症など),せん妄の発症・増悪を促進する促進因子(環境の変化など)の3つの因子を意識してチェックすると病態が理解しやすい。
■定義
❶米国精神医学会の診断基準(DSM-5-TR)やICD-11の診断基準がよく用いられる。主要なチェックポイントは,以下の通