緊急処置
耳痛からの緊急処置は比較的少ないものの耳介聳立や耳後部の発赤・腫脹などを認めた場合には乳様突起炎や膿瘍形成などを疑い対応する(図1図)。また,内耳に起因する症状を認めた場合にも早期の診断,治療が必要であることが多い。
診断のチェックポイント
■定義
❶耳痛は耳性のもの(一次性耳痛:primary otalgia)か,非耳性のもの(二次性耳痛,放散痛,関連痛:secondary otalgia,referred otalgia)かに大別される。
❷支配神経は三叉神経(耳介上部,外耳,鼓膜,乳突蜂巣粘膜),顔面神経(耳介,外耳,鼓膜,中耳),舌咽神経(鼓膜,中耳,耳管),迷走神経(外耳),頸神経(耳介,乳突部皮膚)が関連しており,それら神経への刺激が耳痛として認識される。耳介の神経支配領域を示す(図2図)。
【1】病歴:小児か成人か,急性発症か慢性発症かで疾患頻度が異なる。そのうえで痛みの性状