診断のチェックポイント
❶咽喉頭異常感症は,のど(咽頭・喉頭)に何か詰まったような異物感が継続しているが,通常の診察で器質的な疾病を局所に検出しがたい疾病を指す。
❷食事や呼吸にかかわる問診では,食物が喉につかえる,痰がいつもからむなどの症状がよく聴取されるが,実際に嚥下困難や喘鳴,呼吸困難など,咽頭や喉頭の真の狭窄を疑う症状は認めない。
❸咽喉頭異常感を伴う患者の診療では,器質的な狭窄がないことを確認するとともに,異常感の原因を特定し,原因となる疾病を治療することが,症状の軽減や消失に有用である。
❹ストレス,疲労,緊張により交感神経が優位になることが咽喉頭異常感の増強にかかわると考えられており,ヒステリー球(globus pharyngeus)ともいわれる。
■定義:喉に異物感が継続するが,視診上明らかな狭窄や異物を認めない症候。
【1】病歴:咽喉頭異常感症の原因として局所的,全身的,精神的なさま