今日の診療
診断

嗄声・音声障害
Hoarseness/Dysphonia
平野 滋
(京都府立医科大学大学院教授・耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)

GL

音声障害診療ガイドライン2018年版

緊急処置

 急性喉頭蓋炎:嗄声とともに強い咽頭痛と呼吸苦を訴える場合に疑う必要がある。すぐに専門医に診察を依頼し,必要に応じて気道確保を検討する。

診断のチェックポイント

定義:嗄声とは「かすれ声」であり,音声障害は正常な発声以外のすべての異常を含む。声が出ない,つまる,続かない,異常に高い・低いなど種々の症状を呈する。

【1】病歴

❶いつからか,急激か緩徐か,きっかけがあるか(感冒,大声を出した,長時間話した,など→急性喉頭炎,声帯出血,声帯ポリープ,結節)。

❷咽頭痛,呼吸苦,嚥下障害を伴うか。呼吸苦や嚥下障害を伴う場合は気道狭窄や悪性腫瘍の可能性があり診断を急がなければならない。

❸既往として頸部,胸部疾患あるいは手術の有無,胃食道逆流症,気道アレルギーなどを確認する(→甲状腺癌,肺癌,食道癌,胸部大動脈瘤などによる反回神経麻痺,逆流性炎症,アレルギー性炎

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