今日の診療
診断

不随意運動
Involuntary Movements
荒若 繁樹
(大阪医科薬科大学教授・脳神経内科学)

緊急処置

【1】バイタルサイン(意識レベル,血圧,呼吸状態,体温など)を確認し,異常があれば全身管理に努める。

【2】激しい不随意運動では患者と周囲の安全を確保する。

【3】救急では,抗NMDA受容体脳炎,片側バリズムを呈する脳卒中といった疾患の可能性を念頭におき処置に努める。

診断のチェックポイント

定義:自分の意図と無関係に出現し,自分では抑制することができないか,部分的にしか抑制できない筋収縮を指す。通常,けいれん発作,自動症,顔面けいれんは含めない。

【1】病歴

❶発症時期:発症年齢に加え,周産期の問題(→脳性麻痺),生後から思春期の運動発達異常,妊娠(→妊娠舞踏病)の有無を確認する。

❷発症様式:発作性,急性,亜急性,慢性発症なのか,症状は持続,固定性,日内変動を示すのか,他の動作との関連を聴取する。

❸誘発・寛解因子:特定の肢位,光,音,痛み,動作運動開始(→発作性運動誘発性舞踏アテトーシス)

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