GL
咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019(2024年改訂予定)
緊急処置
急性喉頭蓋炎,アナフィラキシーによる喉頭浮腫,異物誤嚥による窒息などによる咳嗽の場合,気管切開やアドレナリン投与などの緊急処置が必要となることがある。
診断のチェックポイント
■定義:生理的な咳嗽は誤嚥を防ぎ,異物,刺激物,過剰な分泌物の気道からの除去を促進するために必要な生体防御反応である。異物の存在は気道壁表層の気道上皮にある咳受容体を刺激し,咳嗽反射の求心路を介して,延髄孤束核の咳中枢に伝達される。咳中枢から,迷走神経,横隔神経などの遠心性神経を介して横隔膜や胸郭の筋肉に情報が伝わり,急激な胸腔内圧の上昇に伴う強力な呼気努力すなわち「咳嗽」が発生する(「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019」)。
【1】病歴
❶持続期間:3週間以内を「急性咳嗽」,3~8週間を「遷延性咳嗽」,8週間以上を「慢性咳嗽」と分類する。慢性になるほ