緊急処置
【1】胸部と腹部が逆に動くシーソー呼吸がみられるときには,上気道閉塞の存在が予想され,直ちに気道確保の処置を検討しなければならない。
【2】慢性呼吸不全の患者で,呼吸筋疲労で横隔膜運動が低下した場合に奇異呼吸(胸部と腹部の動きが同調し呼吸ない)がみられる。このような換気様式が,強い呼吸困難や意識障害とともにみられるときには,直ちに人工呼吸も含めた換気のサポートを検討しなければならない。
診断のチェックポイント
■定義:スパイロメトリーで,肺活量が予測肺活量の80%未満であれば拘束性換気障害,1秒率(1秒量/努力性肺活量)が70%未満であれば閉塞性換気障害,その両方がみられれば混合性換気障害と診断される。
【1】病歴
❶換気機能障害の代表的な症状は,息切れであり,いつから,どのようなときに息切れがあるかを聴取する。単に「息切れがないか」を聞くだけでなく,より具体的に,同年代の人と比較して階段や