GL
酸素療法マニュアル 2017
緊急処置
【1】動脈血採血を行う前に,顕著な経皮酸素飽和度(SpO2)低下を認めるときは,SpO2 90%程度を目標に酸素投与を開始する。その後必ず動脈血採血によって呼吸不全の病態把握を行う。
【2】呼吸停止切迫の状態では直ちにバッグバルブ換気や気管挿管を行う。
診断のチェックポイント
■定義
❶呼吸機能障害のため,室内空気呼吸時の動脈血酸素分圧(PaO2)が60Torr以下となる呼吸器系の機能障害,またはそれに相当する状態である。少なくとも1か月以上続いた場合は慢性呼吸不全とする。
❷動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)が45Torr以下はⅠ型呼吸不全,45Torrを超えるものはⅡ型呼吸不全に分類する。
【1】病歴
❶呼吸困難の有無,発症経過を聴取する。慢性呼吸不全では呼吸困難の訴えは少ない。
❷発熱,その他の呼吸循環系症状。
❸基礎疾患(呼吸器疾患,神経・筋疾患,心疾患)の有無