緊急処置
【1】呼吸不全を呈する大量胸水の場合は,原則入院とし,胸腔穿刺を行い胸水の性状を調べるとともに,胸腔ドレナージにより胸水を除去して呼吸状態の安定をはかる。
【2】胸腔ドレーンを挿入した場合は,再膨張性肺水腫を予防するため,排液量を1,000mL以下にとどめ,いったんドレーンをクランプし,時間をあけて再度排液を行う。
【3】必要に応じて適切な量の酸素投与を開始する。
【4】臨床的に心不全が強く疑われる場合には,すみやかに利尿薬の投与を開始する。
【5】肺炎随伴性胸水が強く疑われる場合には,必要な細菌学的検査を行ったのち,できるだけすみやかに適切な抗菌薬の投与を開始する。
診断のチェックポイント
■定義
❶胸膜は胸腔内面を覆う壁側胸膜と肺表面を覆う臓側胸膜からなり,これらで囲まれた胸膜腔には生理的な少量の漿液性の液体(胸水)が存在し,呼吸運動により肺が胸腔内で動くときの潤滑剤の役割を果たしている。こ
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