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GL
・便通異常症診療ガイドライン2023─慢性便秘症
・小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン(2013)
診断のチェックポイント
■定義
❶便秘の診断は排便回数の低下のみならず排便困難症状(努責,残便感,頻回便,会陰の閉塞感)が重要である。
❷慢性便秘症は図1図のように分類され,まず二次性便秘の可能性を考えることが重要である。
❸問診や身体診察を十分に行い,大腸癌や消化管閉塞などの器質性疾患の鑑別,症候性便秘(表1図)および薬剤性便秘(表2図)を鑑別することが重要である。
❹便排泄障害を評価するには,問診に加え直腸指診や直腸エコーを活用する。
❺小児や高齢者への便秘診療では,直腸内糞便塞栓に注意が必要である。特に高齢者で便塞栓を除去せずに刺激性下剤を用いると腸管穿孔を起こす危険性があり,直腸エコーや直腸指診による評価が重要である。
【1】病歴
❶発症時期と誘因,急性か慢性の経過か。
❷随伴症状から原