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門脈圧亢進症
Portal Hypertension
日高 央
(北里大学診療教授・消化器内科学)

GL

門脈圧亢進症の診療ガイド2022

緊急処置

 門脈圧亢進症の合併疾患において緊急処置が必要な疾患は,食道胃静脈瘤出血(),急性門脈血栓症,肝性脳症()である。画像にて急性門脈血栓を認めた場合には,ただちにFDP,Dダイマー,さらにはアンチトロンビン値を測定する。基本はヘパリン製剤であるが,アンチトロンビン値が70%以下の場合には,アンチトロンビン製剤の併用もしくは単独療法を検討する。治療開始時には,上部内視鏡検査を行い,出血性病変の有無を確認する。

診断のチェックポイント

 臨床症状は腹水,側副血行路の発達による食道・胃静脈瘤,肝性脳症,脾機能亢進による汎血球減少などである。

定義:門脈圧亢進症とは,門脈圧が200mmH2O(14.7mmHg)以上に上昇した状態と定義されている。

【1】病歴:腹部膨満感や急激な体重増加さらには尿量減少の有無(→腹水),黒色便の有無(→食道・胃静脈瘤),胸・腹

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