診療支援
診断

消化器疾患のCT・MRI診断
CT and MRI Diagnosis of the Digestive Disease
佐野 勝廣
(順天堂大学准教授・放射線科)

正常像

【1】消化管

❶食道

「食道癌取扱い規約」では食道は食道入口部(輪状軟骨下縁レベル)から胸骨上縁までを頸部食道,胸骨上縁から横隔膜までを胸部食道,横隔膜から噴門までを腹部食道に区分している。さらに胸部食道は胸骨上縁から気管分岐部下縁までを胸部上部食道,気管分岐部下縁から食道胃接合部を2等分した上半分までを胸部中部食道,下半分を胸部下部食道に区分される。CTにおいて椎体の左側,気管の後方~左後方,下行大動脈の右前方に位置する。胸部中部食道は左主気管支の後方に位置する。

食道には,食道入口部(咽頭食道狭窄部),気管分岐部(大動脈気管支狭窄部),食道裂孔部(横隔膜狭窄部)の3か所の生理的狭窄がある。

❷胃

噴門,胃底部,胃体部,幽門部の4つの領域に分けられる。また,「胃癌取扱い規約」では胃を3等分して上部,中部,下部に分けている。

胃は腹腔内臓器であり,小弯では小網(肝胃間膜),大弯では大網に

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