診療支援
診断

尿閉
Urinary Retention
永山 洵
(名古屋大学大学院・泌尿器科学)

GL

・女性下部尿路症状診療ガイドライン(第2版)(2019)

・男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン(2017)(修正・追加2020,2023)

緊急処置

【1】急性尿閉で,①下腹部痛,②腎機能障害および電解質異常,③尿路感染の合併があれば膀胱留置カテーテルが必要になる。一般的に経尿道的に留置されるが原因によって困難な場合は,経皮的に留置する。

【2】膀胱タンポナーデによる尿閉の場合は凝血塊の除去が必要であり,膀胱洗浄や経尿道的処置を行うことがある。

診断のチェックポイント

定義:膀胱内の尿を全く排出できないか,排出するのがきわめて困難で,多量の残尿(300mL以上が目安)が常時ある状態をいう。

【1】病歴

❶いつから排尿がないか。また,排便状況はどうか。

❷過去に尿閉の既往があるか。

❸既往歴や併存疾患(→前立腺肥大症,前立腺癌,骨盤内手術や放射線治療,経尿道的手術,糖尿病,脳梗塞,Parkin

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