診断のチェックポイント
■定義
❶尿円柱とは,尿細管腔で形成され遠位尿細管上皮細胞から分泌されるTamm-Horsfallムコ蛋白を基質として血漿蛋白がゲル状に凝固したものである。尿が一時的に尿細管腔内で停滞したことで形成される(検と技 44: 836-841, 2016)。
❷尿中の結晶とは,腎臓でろ過された成分が含有濃度,pH,温度,共存物質などにより溶解度が低下して析出したものである。
【1】病歴:先行する感冒症状,肉眼的血尿の有無,尿の泡立ちの有無,紫斑の有無,下腿浮腫の有無,高尿酸血症の有無,カルシウム製剤やサプリメントなどの内服の有無などの聴取が円柱尿や結晶尿の病的意義の判断に重要である。
原因疾患と頻度
【1】円柱:健常人でみられるものもあるが,急性および慢性糸球体腎炎,ネフローゼ症候群,腎不全などでみられ,病的意義のみならず疾患の活動性を示唆する。
❶赤血球円柱:糸球体からの出血が示唆さ