今日の診療
診断

男子性発育の異常
Disorders of Male Pubertal Development
守屋 仁彦
(自治医科大学教授・とちぎ子ども医療センター小児泌尿器科)

診断のチェックポイント

定義

❶世界保健機関(WHO)による思春期の定義は,二次性徴の出現から性成熟までの段階とされている。

❷男児においては,精巣の大きさが3~4mL以上になったときを思春期の開始と考えられる。

❸男子性発育の異常は,思春期の開始が早期に起こる思春期早発症と,遅発する思春期遅発症が問題となる。

❹9歳未満に思春期の徴候がみられる場合に思春期早発症と定義される(J Pediatr 90: 582-589, 2023)。2003年厚生労働省研究班による「中枢性思春期早発症診断の手引き」では男子の主症候として,1)9歳未満で精巣,陰茎,陰囊などの明らかな発育が起こる,2)10歳未満で陰毛発生をみる,3)11歳未満で腋毛,ひげの発生や声変わり(変声)をみる,としている。

❺思春期早発症には,ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)依存性(中枢性)と,GnRH非依存性(末梢性の性ホルモン作用)

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