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頭部外傷治療・管理のガイドライン(第4版)(2019)
診断のポイント
【1】頭部に受傷した状況など,病歴を正確に聞き取る。
【2】意識障害を含む神経学的異常の有無を確認する。
【3】意識レベルに基づく重症度の判断を行う。
【4】嘔吐,けいれんなどの症状の有無を確認する。
【5】画像診断(CT/MRI)を行う。
【6】一次性脳損傷,二次性脳損傷の定義を理解しておくとよい。
❶一次性脳損傷:外力が身体に作用した結果,脳組織に認められる構造の破壊・損傷。
❷二次性脳損傷:全身因子が一次性脳損傷に伴う生体反応を増悪させ進展する損傷。
緊急対応の判断基準
【1】重度の意識障害に伴う気道閉塞,血圧低下などがみられる場合は,蘇生処置を優先する。
【2】意識レベル低下,瞳孔不同など脳ヘルニアサインを認めた場合,緊急でCT画像検査を行う。
【3】CTにて頭蓋内出血性病変を認めた場合,外科的治療の適応について必ず検討