診療支援
診断

外傷性脳損傷
Traumatic Brain Injury(TBI)
荒木 尚
(埼玉県立小児医療センター・外傷診療科科長/埼玉医科大学教授・総合医療センター高度救命救急センター)

頻度

よくみる

GL

頭部外傷治療・管理のガイドライン(第4版)(2019)

診断のポイント

【1】頭部に受傷した状況など,病歴を正確に聞き取る。

【2】意識障害を含む神経学的異常の有無を確認する。

【3】意識レベルに基づく重症度の判断を行う。

【4】嘔吐,けいれんなどの症状の有無を確認する。

【5】画像診断(CT/MRI)を行う。

【6】一次性脳損傷,二次性脳損傷の定義を理解しておくとよい。

❶一次性脳損傷:外力が身体に作用した結果,脳組織に認められる構造の破壊・損傷。

❷二次性脳損傷:全身因子が一次性脳損傷に伴う生体反応を増悪させ進展する損傷。

緊急対応の判断基準

【1】重度の意識障害に伴う気道閉塞,血圧低下などがみられる場合は,蘇生処置を優先する。

【2】意識レベル低下,瞳孔不同など脳ヘルニアサインを認めた場合,緊急でCT画像検査を行う。

【3】CTにて頭蓋内出血性病変を認めた場合,外科的治療の適応について必ず検討

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください