頻度
ときどきみる〔100万人あたり,年間49人(2018年日本脊髄障害医学会 外傷性脊髄損傷全国疫学調査)〕
診断のポイント
【1】平地での転倒(特に顔面の外傷),交通事故,高所からの転落外傷などにより,機械的外力が頸部に加わったのち,新たに生じた,四肢・体幹の感覚異常,筋力低下,腱反射の異常。
【2】臥位での頭部の挙上困難。
【3】頸部を自発的に動かすことで生じる疼痛や四肢の知覚異常。
【4】球海綿体反射(直腸指診をしながら,亀頭部または陰核に刺激を加えることで,肛門括約筋反射が収縮する)の消失,および,肛門反射(肛門に入れた示指で肛門粘膜を刺激すると,肛門括約筋が収縮する)の消失。
緊急対応の判断基準
【1】C3レベルに達する頸椎・頸髄損傷で呼吸筋麻痺が生じている場合,人工換気を考慮する。
【2】神経原性ショックに対しては,急速輸液を行い,低血圧を防止する。
【3】上記【2】で反応がみられない場合,収縮