今日の診療
診断

アルコール性ケトアシドーシス
Alcoholic Ketoacidosis(AKA)
上野 浩一
(川崎市立川崎病院・救命救急センター所長・救急科部長(神奈川))

頻度

ときどきみる

診断のポイント

【1】アルコール常用者(依存症)。

【2】低栄養(飢餓)と脱水が主な病態。

【3】中年男性(女性は30歳台)。

【4】アニオンギャップ開大を伴う代謝性アシドーシス。

【5】β-ヒドロキシ酪酸がメインのケトン体が高値。

緊急対応の判断基準

【1】食事を摂取せずに飲酒を継続し,低体温,低血糖,代謝性アシドーシスなどを呈しながら急死する大酒家突然死症候群が提唱されている。

【2】大酒家突然死症候群は重症化したアルコール性ケトアシドーシス(AKA)の終末期ととらえられ,著明なアシドーシス,ショック・意識障害を呈する場合には緊急対応を要する。

症候の診かた

【1】アルコール多飲による消化器症状で,来院数日前から経口摂取ができていない(問診)。

【2】臨床症状で多いのは,悪心・嘔吐・腹痛。低血糖をきたすと意識障害を認める。

【3】るいそう著明。

【4】身体所見は頻脈・頻呼吸・腹部の圧痛。

検査所見

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