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脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕
診断のポイント
【1】わが国において「ラクナ梗塞」の定義は,おおむねNINDS-CVD-Ⅲ分類に基づくと理解されているが,臨床研究では基準が明確であるTOAST分類におけるsmall-artery occlusion(小血管閉塞)を用いることが多い(表1図)。ただし,いずれの分類も,中大脳動脈狭窄などの頭蓋内血管病変には十分触れておらず,MRI/MRAが広く用いられる現在のわが国の実臨床と乖離している点は否めない。
【2】前述の事情を踏まえ,実臨床では以下のような診断基準が用いられることが多い。
❶画像上の梗塞巣最大径が15mmないし20mm未満。
❷典型例では古典的ラクナ症候群(表2図)を呈する。
❸心房細動や責任血管の有意狭窄など,他の原因を伴わない。
❹高血圧,脂質異常,糖尿病,喫煙,加齢などの危険因子の存在も参考になる。
【3】病理学