診療支援
診断

脳梗塞(心原性脳塞栓症)
Ischemic Stroke(Cardiogenic Embolism)
木村 和美
(日本医科大学大学院教授・脳神経内科)

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GL

脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕

診断のポイント

【1】多くは60歳以上。

【2】突発発症。

【3】塞栓源の多くは心房細動。

【4】BNPが高値。

【5】CT・MRIで,皮質梗塞,特に島皮質を含むことが多い。多領域に梗塞があることもあり。

【6】閉塞血管の再開通現象。

【7】出血性梗塞を呈することが多い(図1)。

緊急対応の判断基準

【1】脳梗塞発症後,4.5時間以内であれば静注血栓溶解(rt-PA)療法の適応。「静注血栓溶解(rt-PA)療法 適正治療指針 第三版」を厳守し投与を決める。

【2】脳梗塞発症後,24時間以内の脳主幹動脈閉塞であれば,機械的血栓回収療法の適応を考慮。適応があれば,高次医療機関へ搬送する。

症候の診かた

【1】脈:不整でないか? 不整の場合は心房細動を疑い,心電図検査を行う。

【2】心雑音:多くの場合で,心雑音を聴取できる。心房細動,心筋症,弁膜症,心筋梗塞

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