今日の診療
診断

下垂体神経内分泌腫瘍/下垂体腺腫
Pituitary Neuroendocrine Tumor(PitNET)/Pituitary Adenoma
吉本 幸司
(九州大学大学院教授・脳神経外科)

頻度

ときどきみる(人口10万人対年間50~150人。成人に多い)

GL

間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版

 下垂体腺腫の診断名は,下垂体神経内分泌腫瘍:下垂体NET(PitNET:pituitary neuroendocrine tumor)に変更されることになったが,しばらくの間混乱を避けるため,下垂体腺腫の名称も併記することとなっている。

診断のポイント

【1】成人に多い。

【2】腫瘍からの下垂体ホルモンの分泌により非機能性と機能性に分類。

【3】視機能障害(視野・視力障害)。

【4】動眼神経などの脳神経障害。

【5】下垂体ホルモン分泌亢進とそれに伴う症状。

【6】下垂体機能低下に伴う倦怠感。

緊急対応の判断基準

【1】腫瘍内の出血や虚血に伴う下垂体卒中の場合は,頭痛,嘔気,急激な視機能障害,眼球運動障害,下垂体機能低下,意識障害などが起こることがある。その場合

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください