診療支援
診断

脳炎
Encephalitis
新堂 晃大
(三重大学教授・神経病態内科学)

頻度

ときどきみる

GL

・単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン2017

・細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014

診断のポイント

【1】意識障害

【2】発熱

【3】けいれん発作

【4】神経巣症状

【5】(脳脊)髄液細胞数増多

【6】画像異常

【7】脳波異常

緊急対応の判断基準

【1】気道(airway),呼吸(breathing),循環(circulation)に異常をきたすことがあり,ABCアプローチによる評価を行う。舌根沈下による気道閉塞,呼吸抑制などを認めた際には,気管挿管などの処置を躊躇なく行う。

【2】脳浮腫などに伴い脳ヘルニアをきたすことがあるため,視神経乳頭浮腫,一側瞳孔散大,動眼神経麻痺,除脳硬直などの出現に注意を要する。このような所見を認めた際には,前述したABCの確保がまず優先され,急ぎ画像検査などを施行し対処法を検討する。

症候の診かた

 単純ヘルペスウイルスによる脳炎は,側頭葉や大脳辺縁系を好発部位とし

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