診療支援
診断

神経Behçet病
Neuro-Behçet Disease
廣畑 俊成
(信原クリニック・副院長(兵庫))

頻度

あまりみない

GL

ベーチェット病診療ガイドライン2020

診断のポイント

【1】Behçet病の診断基準を満たす(不全型または完全型)(診断基準,表1)。

【2】急性ないし亜急性に発症した頭痛,発熱,局所神経症状〔急性型神経Behçet病(急性型NB)〕。

【3】潜在性に出現した認知症様症状,体幹失調,構語障害が進行(慢性進行型NB)。

【4】慢性進行型の約90%が男性,喫煙者,HLA-B51陽性。

症候の診かた

【1】急性型:発熱(56%)・頭痛(54%)に,種々の局所徴候(内包から脳幹の障害)を伴う。

【2】急性型で腫瘤性病変を示し,脳腫瘍との鑑別に苦慮することがある。

【3】急性型の約30%は,シクロスポリン投与中に発症している。

【4】慢性進行型:進行性の精神症状(認知症様症状・人格変化)(51%),体幹失調(49%),構語障害(43%)がみられる。

検査所見とその読みかた

【1】(脳脊)髄液細胞数:

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