今日の診療
診断

視神経脊髄炎
Neuromyelitis Optica Spectrum Disorders(NMOSD)
磯部 紀子
(九州大学大学院教授・神経内科学)

頻度

あまりみない

GL

多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023

診断のポイント

【1】急性発症。

【2】難治性の嘔吐や吃逆,片眼または両眼の視力障害,複視,運動・感覚障害,排尿障害を呈する。

【3】血清中にアクアポリン4(AQP4)抗体が存在。

【4】MRI上,視交叉に及ぶ視神経病変,長い脊髄病変,脳幹最後野に病変をきたす。

【5】障害度が強い。

症候の診かた

【1】吃逆・嘔吐:繰り返す症状により,しばしば消化器内科を受診し,内視鏡検査を中心とする精査が行われることがある。

【2】視力障害:経過中,約6割に視神経炎が出現し,その3分の1(全体の2割弱)で両側性に,霧視,視力低下,水平性半盲などがみられる(Sci Rep 11: 607, 2021)。視神経炎の約半数で眼球運動時痛を認める(Ophthalmology 126: 1385-1398, 2019)。

【3】感覚障害・疼痛:脊

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