診療支援
診断

慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー
Chronic Inflammatory Demyelinating Polyneuropathy(CIDP)
山﨑 亮
(九州大学大学院准教授・神経内科学)

頻度

あまりみない

GL

慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー,多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン2024

診断のポイント

【1】2か月以上をかけて緩徐に進行する四肢近位筋・遠位筋筋力低下と感覚障害。

【2】神経伝導検査における脱髄性変化(伝導速度低下,複合筋活動電位(CMAP:compound muscle action potential)の時間的分散,伝導ブロック,遠位潜時延長)。

【3】(脳脊)髄液検査における蛋白細胞解離。

【4】MRI検査における脊髄神経根の肥厚。

緊急対応の判断基準

 CIDPは緊急対応の対象ではないが,鑑別疾患には悪性血液腫瘍など致命的なものもあり注意を要する。

症候の診かた

【1】四肢の脱力:通常2か月以上かけて緩徐に進行する。典型例では近位筋と遠位筋が障害される。左右非対称型,遠位優位型では鑑別診断が重要。四肢の腱反射は減弱~消失する。

【2】四肢の感覚障害:対称性ないし非

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください