頻度
あまりみない
GL
慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー,多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン2024
診断のポイント
【1】2か月以上をかけて緩徐に進行する四肢近位筋・遠位筋筋力低下と感覚障害。
【2】神経伝導検査における脱髄性変化(伝導速度低下,複合筋活動電位(CMAP:compound muscle action potential)の時間的分散,伝導ブロック,遠位潜時延長)。
【3】(脳脊)髄液検査における蛋白細胞解離。
【4】MRI検査における脊髄神経根の肥厚。
緊急対応の判断基準
CIDPは緊急対応の対象ではないが,鑑別疾患には悪性血液腫瘍など致命的なものもあり注意を要する。
症候の診かた
【1】四肢の脱力:通常2か月以上かけて緩徐に進行する。典型例では近位筋と遠位筋が障害される。左右非対称型,遠位優位型では鑑別診断が重要。四肢の腱反射は減弱~消失する。
【2】四肢の感覚障害:対称性ないし非