診療支援
診断

Parkinson症候群(進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症)
Parkinson Syndrome 〔Progressive Supranuclear Palsy(PSP) and Corticobasal Degeneration(CBD)〕
花島 律子
(鳥取大学教授・脳神経内科学)

頻度

ときどきみる

GL

・進行性核上性麻痺(PSP)診療ガイドライン2020

・大脳皮質基底核変性症(CBD)診療マニュアル2022

診断のポイント

 Parkinson症候群とはパーキンソニズムを示すものでParkinson病以外の疾患を指すが,本項では進行性核上性麻痺(PSP)と大脳皮質基底核変性症(CBD)を取り上げる。

【1】孤発性。

【2】多くは60歳前後で発症し,進行性の経過。

【3】レボドパ抵抗性のパーキンソニズム。

【4】PSPでは発症早期から繰り返す転倒や眼球運動障害が特徴。

【5】CBDでは左右差の目立つ神経症候が特徴。

症候の診かた

【1】パーキンソニズム:動作緩慢に加え筋強剛もしくは静止時振戦があることをパーキンソニズムというが,PSPやCBDでは静止時振戦は少ない。PSPでは体軸優位の筋強剛,3年以内の姿勢反射障害と易転倒性を示すことが多い。

【2】眼球運動障害:PSPでは垂直性の核上性眼

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