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脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018
診断のポイント
【1】脊髄小脳変性症(SCD)は小脳や脊髄を中心とした神経系の変性による疾患の総称であり,運動失調が主症候となる。
【2】遺伝性例の頻度が高い(約30%):常染色体顕性(優性)遺伝性SCDが多く,原則的に脊髄小脳失調症(SCA:spinocerebellar ataxia)とよばれる。同定された遺伝子座もしくは遺伝子の順に番号がつけられ,現在までに脊髄小脳失調症1型(SCA1)~50型(SCA50)および歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA:dentatorubral-pallidoluysian atrophy)の病型が確認されている。常染色体潜性(劣性)遺伝性SCDの頻度は低いが,近年,小脳性運動失調,感覚神経障害,前庭機能障害を3徴とするcerebellar ataxia with neuropa