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脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018
診断のポイント
【1】原則,家族内に類症がない。
【2】中年期(ここがピーク)以降に緩徐発症。
【3】自律神経症状がある(経過中必ず合併)。
【4】小脳症状か,錐体外路症状がある(進行期には両者がある)。
【5】MRIで橋底部と中小脳脚,もしくは線条体の萎縮・信号強度変化がある。
緊急対応の判断基準
【1】失神の背景となる諸疾患は除外する。
【2】喘鳴は,直接的,もしくは間接的に,生命予後にかかわる可能性がある。
症候の診かた
【1】自律神経症状:大多数で認める。排尿後残尿量が100mL以上。尿意切迫性尿失禁。神経原性起立性低血圧(起立後3分以内に収縮期血圧が20mmHg以上,または拡張期血圧が10mmHg以上の低下)のいずれかを認める。
【2】小脳性失調症状:書字や構音など,獲得した熟練した無意識な運動の障害。歩行時のふらつき。
【3】錐体
関連リンク
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