頻度
ときどきみる(認知症の約5%程度で,患者は1万人前後と推計される)
GL
認知症疾患診療ガイドライン2017
診断のポイント
【1】進行性の異常行動や認知機能障害を認め,それらにより日常生活が阻害。
【2】特徴的な症状は,脱抑制行動,無関心または無気力,共感や感情移入の欠如,固執・常同性,口唇傾向と食習慣の変化。
【3】前頭葉や側頭葉前部にMRI・CTでの萎縮かPET・SPECTでの代謝や血流の低下がみられる。
【4】高齢で発症する例も存在するが,70歳以上で発症する例はまれ。
症候の診かた
【1】脱抑制行動:具体的には社会的に不適切な行動,礼儀やマナーの欠如,衝動的で無分別や無頓着な行動が含まれる。万引きや交通違反を繰り返し,指摘されても悪びれることなくあっけらかんとしている,診察途中にもかかわらず部屋を出ていくなど。
【2】共感や感情移入の欠如:他人の話を聞かない,周囲を思いやる発言や行動がない。風邪