診療支援
診断

てんかん
Epilepsy
松本 理器
(京都大学大学院教授・臨床神経学)

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てんかん診療ガイドライン2018・追補版・追補版2022

診断のポイント

【1】てんかんは,脳の神経細胞が過剰興奮する性質(てんかん原性)を獲得することで,てんかん発作を繰り返す脳の慢性の病気である。

【2】てんかん発作では,けいれん(強直間代発作)するとは限らない。

【3】発作症状には常同性(毎回,同様の発作症状)がある。

【4】焦点意識減損発作(旧分類の複雑部分発作)は側頭葉由来が多く,動作停止,呼びかけに無反応,一点凝視,口部(口をモグモグ,舌をクチャクチャ)・手(周りをまさぐる)の自動症などが出現する。

【5】診察時に発作を目撃することはまれで,目撃者からの病歴聴取や携帯電話などのビデオ記録が重要となる。

【6】脳波でてんかん原性の指標であるてんかん性放電を記録することが大切である。

緊急対応の判断基準

 以下の場合は,発作が自然に止まらなくなる。てんかん重積状態として,ベンゾジアゼ

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