診療支援
診断

片頭痛
Migraine
今井 昇
(静岡赤十字病院・脳神経内科部長/頭痛センター長)

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頭痛の診療ガイドライン2021

診断のポイント

 片頭痛は「国際頭痛分類(第3版)」では6つのサブタイプに分類される(表1)。ここでは最も頻度の高い「前兆のない片頭痛」の診断のポイントを示す。

【1】繰り返す中程度以上の頭痛。

【2】日常的な動作により頭痛が増悪。

【3】頭痛時に悪心,嘔吐,音過敏,光過敏を伴う。

【4】片側性,拍動性。

【5】頭痛の持続時間は半日~3日。

緊急対応の判断基準

【1】頻回に嘔吐する場合。

【2】くも膜下出血などの緊急疾患の併発が疑われる場合。

症候の診かた

【1】片頭痛に特徴的な他覚的所見はなく,病歴から診断する。頭痛の頻度,強さ,持続時間,部位,性状,随伴症状の有無,発症年齢,家族歴,誘発因子,増悪因子などを確認する。

【2】音過敏,光過敏がはっきりしない場合,発作時に安静になる際に暗く静かな環境を好んでいれば音過敏,光過敏があると推定できる。

【3】誘発因子・増悪

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