頻度
よくみる(一次性頭痛のなかで最も頻度が高い)
GL
頭痛の診療ガイドライン2021
診断のポイント
【1】最も頻度の高い一次性頭痛。
【2】両側性で圧迫されるまたは締め付けられるような頭痛。
【3】日常生活動作で増悪しない。
【4】頭痛は3か月を超えて続いている。
【5】二次性頭痛を確実に否定する。
緊急対応の判断基準
通常,緊急対応を要することはない。
症候の診かた
【1】詳細な問診を行い頭痛の性状を確認する。頭痛の性状は典型的には両側性で非拍動性,強さは軽度~中等度である。歩行や階段昇降のような日常生活動作により増悪しないのも特徴である。随伴症状として,嘔気や嘔吐はなく,光・音過敏はあってもどちらか一方であることが診断基準に記載されている。
【2】問診時に外傷の既往や鎮痛薬の使用過多を否定する必要がある。副鼻腔炎や齲歯,緑内障その他頭頸部の疾患・精神疾患の有無などについても聴取しておく。また,発熱および意