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機能性ディスペプシア
Functional Dyspepsia(FD)
川見 典之
(日本医科大学講師・消化器内科学)

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機能性消化管疾患診療ガイドライン2021-機能性ディスペプシア(FD)(改訂第2版)

診断のポイント

【1】症状の原因となる器質的,全身性,代謝性疾患がなく,慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状を呈する疾患である。

【2】機能性消化管疾患の国際的基準であるRomeⅣ基準では,食後膨満感または早期満腹感を有する食後愁訴症候群と心窩部痛または心窩部灼熱感を有する心窩部痛症候群に分けられる。

【3】上部消化管内視鏡検査は必須ではないが,器質的疾患が疑われた場合には内視鏡検査などの精査を積極的に行う。

【4】Helicobacter pylori除菌後6か月~1年経って症状が消失または改善した場合は,機能性ディスペプシア(FD)ではなくH. pylori関連ディスペプシアとして取り扱う。

症候の診かた

【1】つらいと感じる食後のもたれ感や早期満腹感,心窩部痛などの心窩部を中

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