診療支援
診断

胃食道逆流症・食道炎・食道潰瘍・食道裂孔ヘルニア
Gastro-Esophageal Reflux Disease(GERD), Esophagitis, Esophageal Ulcer and Hiatal Hernia
井上 晴洋
(昭和大学江東豊洲病院特任教授・消化器センター)

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胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021(改訂第3版)

診断のポイント

【1】「胃食道逆流症(GERD)」は病態に基づく疾患名。「食道炎,食道潰瘍」は内視鏡所見に基づく疾患名である。そして,「食道裂孔ヘルニア」は解剖学的変化に基づく疾患名である。

【2】「胃食道逆流症」は,逆流症状の有無が診断のポイントとなる。詳細な問診が必要である。内視鏡検査で「食道炎,食道潰瘍」が認められれば,「胃食道逆流症」と診断できる。一方,びらんなどの内視鏡所見を伴わない場合〔非びらん性胃食道逆流症(NERD:non-erosive reflux disease)〕では,その確定診断は24時間インピーダンスpHテストによる。

【3】「食道裂孔ヘルニア」があっても無症状の場合も多くみられる。治療対象は症状があることが前提となる。

【4】胸やけの鑑別診断として,虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞など)がある

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