診断のポイント
【1】胃ポリープは胃粘膜から発生した限局性の隆起性病変であり,一般的に良性のものを指す。
【2】過形成性ポリープと胃底腺ポリープが大部分を占める。
【3】内視鏡的所見から過形成性ポリープと胃底腺ポリープの鑑別は比較的容易であり,通常,病理診断は不要である。
【4】過形成性ポリープはHelicobacter pylori感染による萎縮性胃炎を背景として生じることが多く,発赤調を呈する。
【5】胃底腺ポリープはH. pylori陰性の萎縮のない胃底腺粘膜領域に生じ,5mm未満で周囲粘膜と同等の色調を呈する。
症候の診かた
【1】通常,無症状であり,検診または精査目的で行われた上部消化管内視鏡検査や胃X線検査で偶発的に発見される。
【2】過形成性ポリープが増大すると,びらん・潰瘍を形成し,慢性出血による鉄欠乏性貧血を呈することがある。抗血栓薬投与中の患者では,出血のリスクが増加する。
【3】幽門近