頻度
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GL
・胃癌治療ガイドライン医師用2021年7月改訂(第6版)
・胃癌に対するESD/EMRガイドライン(第2版)(2020)
診断のポイント
【1】Helicobacter pylori(H. pylori)の感染歴,胃内視鏡検査時の胃粘膜萎縮の程度,腸上皮化生の有無などで胃癌罹患リスクの層別化が可能である。
【2】胃癌の確定診断には胃内視鏡検査および内視鏡下生検が必要不可欠である。
【3】胃癌の進展度診断には血清腫瘍マーカー(CEA,CA19-9など),帯域制限(狭帯域)光下もしくは色素散布下の拡大内視鏡観察,腹部エコー,造影CTなどによる評価が必要である。
【4】リンパ節転移のない早期胃癌では内視鏡的切除の適応であることから,適応決定のため胃内視鏡検査により1)組織型,2)大きさ,3)壁深達度,4)潰瘍合併の有無を診断する。
【5】腹部超音波検査,造影CT検査などにより遠隔転移の有無