今日の診療
診断

潰瘍性大腸炎
Ulcerative Colitis
久松 理一
(杏林大学教授・消化器内科学)

頻度

2015年度の疫学調査研究で日本の潰瘍性大腸炎患者数は推定22万人(J Gastroenterol 55: 131, 2020)。

GL

・潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和4年度改訂版(2023)

・炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020(改訂第2版)(2020)

診断のポイント

【1】持続性または反復性の粘血便・血性下痢(あるいはその既往)。

【2】下部消化管内視鏡検査で特徴的な内視鏡所見。

【3】鑑別疾患を除外。

緊急対応の判断基準

【1】通常治療に反応しない治療抵抗例では,分子標的治療薬の経験のある専門施設へ搬送する。

【2】外科手術の適応となる重症,劇症型,内科的治療抵抗例ではすみやかに外科手術可能な施設に搬送する。中毒性巨大結腸症(横行結腸径6cm以上)は外科手術適応である。

症候の診かた

【1】血便・下痢:患者によって表現が異なるため,詳細に聴取する。

❶血便の程度には有形

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