診療支援
診断

自己免疫性肝炎
Autoimmune Hepatitis(AIH)
梅村 武司
(信州大学教授・内科学第二教室)

頻度

ときどきみる(有病率23.9/10万,推定患者数約3万人)

GL

自己免疫性肝炎(AIH)診療ガイドライン(2021年)

診断のポイント(表1)

【1】抗核抗体陽性,抗平滑筋抗体陽性。

【2】血清IgG高値。

【3】AST,ALT高値。

【4】組織学的にinterface hepatitisや形質細胞浸潤がみられる。

【5】急性肝炎で発症することもある。

緊急対応の判断基準

【1】重症度分類が定められている(表2)。重症と診断された症例は遅滞なく,肝臓専門医のいる医療機関への紹介を考慮する。中等症の症例で高度の黄疸,60歳以上の高齢者の場合も専門機関への紹介を考慮する。

【2】急性肝炎様に発症した場合,抗核抗体陽性,IgG高値など特徴的な所見がみられない症例が多い。この場合,診断・治療の遅れから肝不全へ進行してしまうため,血清学的に診断のつかない重症急性肝炎では自己免疫性肝炎の可能性および肝生検を考慮す

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