診療支援
診断

膵癌
Pancreatic Cancer
花田 敬士
(JA尾道総合病院・副院長(広島))

頻度

ときどきみる(人口10万人あたり34.8人)

GL

膵癌診療ガイドライン2022年版(第6版)

診断のポイント

【1】60歳以降の高齢の男性に多い。

【2】5年生存率は8.5%,0・Ⅰ期膵癌の予後は良好。

【3】初期では無症状が多い。進行膵癌では腹痛,背部痛,黄疸,体重減少など。

【4】危険因子(表1)の保有に注意。

【5】早期診断には,膵管拡張,膵囊胞,限局的膵萎縮などの間接所見に注意。

症候の診かた

【1】軽症膵炎後の検査で早期の膵癌が発見される場合あり。

【2】家族歴,糖尿病や慢性膵炎の病歴,喫煙,飲酒歴などの有無を問診する。

【3】黄疸,リンパ節腫大,疼痛の有無,腫瘤の触知,胸腹水を確認。

【4】危険因子の保有,血清膵酵素や腫瘍マーカーの異常,膵の画像異常所見があれば精査。

【5】糖尿病の新規発症(特に1年以内)および増悪,慢性膵炎(特に診断後2年)は膵癌の発症を念頭に精査・経過観察を行う。

【6】膵管内

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