診療支援
診断

膵囊胞性腫瘍
Cystic Neoplasm of the Pancreas
中井 陽介
(東京女子医科大学教授・基幹分野長・消化器内科学)

頻度

ときどきみる

GL

IPMN国際診療ガイドライン2017年版

診断のポイント

【1】人間ドックのMRI検査での膵囊胞診断率は13.7%と報告されている(Pancreas 46: 801-805, 2017)。

【2】良性から悪性までさまざまな囊胞性腫瘍がある(表1)。

【3】腹部超音波・CTでは低エコー・低吸収域として描出される。

【4】次のステップとしてMRIおよびMRCP(MR cholangiopancreatography)を行う。

【5】悪性の可能性が考慮される場合には超音波内視鏡(EUS:endoscopic ultrasonography)を行う。

症候の診かた

【1】膵囊胞性腫瘍は無症候性で偶発的に診断されることが多く,特異的な症候はない。

【2】IPMNでは急性膵炎を合併することがまれにある。

検査所見とその読みかた

【1】画像検査では囊胞の特徴・大きさ・壁肥厚・結節などを評価する。

【2】I

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