診療支援
診断

急性心不全
Acute Heart Failure
佐藤 直樹
(康幸会かわぐち心臓呼吸器病院・副院長(埼玉))

頻度

よくみる

GL

・急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)

・2021年JCS/JHFSガイドライン フォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療

診断のポイント

【1】心不全症状:労作時息切れ,前かがみ呼吸困難,発作性夜間呼吸困難,起坐呼吸,末梢浮腫,倦怠感。

【2】心不全徴候:頸静脈圧上昇(頸静脈怒張),Ⅲ音,肝頸静脈逆流,心拡大(外側心尖拍動)。

【3】心電図:心房細動などの頻拍性あるいは徐脈性不整脈,ST-T異常。

【4】胸部X線:うっ血所見(上肺野血管陰影増強,Kerley's A,B,C線,気管支周囲浮腫,一過性腫瘤状陰影,蝶形像,肋骨横隔膜角鈍化,上大静脈突出)。

【5】検査:BNP 100pg/mL以上あるいはNT-proBNP 300pg/mL以上。

【6】心不全の診断とともに,その原因となる心疾患も同時に考慮する。特に重症化しやすい急性心筋梗塞,急性心筋炎,感染性心内膜炎

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください