診療支援
診断

狭心症
Angina Pectoris
中埜 信太郎
(埼玉医科大学国際医療センター教授・心臓内科)

頻度

よくみる

GL

・2023年JCS/CVIT/JCCガイドライン フォーカスアップデート版 冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害の診断と治療

・2022年JCSガイドライン フォーカスアップデート版 安定冠動脈疾患の診断と治療

診断のポイント

 まず狭心症のような症状があれば,緊急性を評価する。その後,種々の検査を行う前に,年齢(高年齢),性別(男性>女性),および下記の狭心症を示唆する典型的症状から,患者の症状が冠動脈疾患由来である可能性がどの程度か(検査前確率)を推測する。狭心症周辺の疾患名はやや複雑であるため概略図を示す(図1)。

【1】安定狭心症(安定冠動脈疾患,いわゆる労作性狭心症):❶~❸のうち3つとも満たせば典型的狭心症状,2つ満たせば非典型的狭心症状。

❶胸骨下(または頸部,顎,肩,腕)の絞扼感または締め付けられるような痛み。

❷運動や精神的ストレスによる増悪。

❸安静もしくはニトログリセリ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください