診療支援
診断

急性心筋梗塞
Acute Myocardial Infarction
中川 義久
(滋賀医科大学教授・循環器内科)

頻度

ときどきみる

GL

急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版)

診断のポイント

【1】突然に発症した持続する胸痛。

【2】新たな虚血を示唆する心電図変化,典型的にはST上昇。

【3】心筋トロポニン上昇に代表されるバイオマーカーの異常。

【4】背景にある冠危険因子。

緊急対応の判断基準

【1】壊死が進行中であることを示すST上昇型心筋梗塞においては,一刻も早く閉塞した冠動脈の再開通を達成することが必要であり,そのため迅速な診断が鍵となる。

【2】致死的不整脈などで急変する場合も多く,心電図モニターなどの監視体制が重要である。

【3】血行動態が不安定な重症患者では,救命のために冠血行再建および集中治療体制の整った施設への連携をすみやかに行うことが大切である。

症候の診かた

【1】胸痛

❶前胸部や胸骨後部の圧迫感・絞扼感・息がつまる感じ・焼けつくような感じ。

❷痛みは,顎・頸部・肩・心窩部・左腕へ放散する場合がある。

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