診療支援
診断

徐脈性不整脈
Bradyarrhythmias
森島 逸郎
(大垣市民病院・副院長(岐阜))

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2022年改訂版 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン

診断のポイント

【1】心拍数50/分未満を徐脈性不整脈と定義する。

【2】徐脈性不整脈は,発生部位により洞不全症候群と房室ブロックに分けられる(表1)。

【3】脈拍数ではなく心電図から診断する。

【4】めまい・失神(Adams-Stokes発作)や心不全症状など,自覚症状の有無を確認する。

【5】基礎心疾患と修飾因子の検索を行う。50歳未満の若年発症には遺伝的要因を疑う。

【6】心房細動など,頻脈性不整脈が合併することがある(徐脈頻脈症候群)。

【7】必ずしも病的意義を伴わない場合がある。

緊急対応の判断基準

【1】失神・眼前暗黒感を伴う。

【2】急性心筋梗塞・急性心筋炎を示唆する心電図変化を伴う。

【3】高カリウム血症・腎不全を伴う。

【4】心不全合併。

症候の診かた

【1】失神・眼前暗黒感(Adams-Stokes発作):徐脈に伴う脳

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