頻度
よくみる
【1】Brugada症候群(BrS)は,右側胸部誘導に特徴的な心電図波形を有する特発性心室細動である(J Am Coll Cardiol 20: 1391-1396, 1992)。心室細動は若年から中年男性に多く発生し,突然死の原因となる。
【2】心電波形の特徴は右側胸部誘導のST上昇であるが,図1図に示すように3つのタイプがあり,type 1波形(coved型)に心室細動の発生が多い(Circulation 106: 2514-2519, 2002)。
【3】健康診断やスクリーニング検査で,0.1%から0.2%前後の頻度でtype 1波形がみつかり,無症候例では0.5%/年の頻度で心室細動が発生するといわれている。
【4】他の心疾患と異なり,初発心室細動の発生頻度は加齢とともに減少し70歳以上では初発の心室細動発生はきわめて少ない(Circ Arrhythm Electrophys